【完全ガイド】留学ビザから就労ビザへ切り替える方法と注意点

はじめに

日本での留学生活を終えて、「これから日本で働きたい！」と考えている方は多いでしょう。
しかし、留学ビザ（在留資格「留学」）では原則として働くことが認められていません。そのため、働くには適切な就労ビザに切り替えることが必要です。

このコラムでは、留学ビザから就労ビザへ切り替えるための申請手続きや必要書類、注意すべきポイントについてわかりやすく解説します。これから日本で仕事を始めたい方や、手続きに不安のある方はぜひ参考にしてください。

留学ビザから就労ビザへの切り替えとは？

留学ビザから就労ビザへの切り替えは、正式には「在留資格変更許可申請」と呼ばれます。
この申請を日本の出入国在留管理局（入国管理局）に行い、許可を受けることで、日本で働くことが法律的に認められます。

留学ビザは学業を目的とした資格のため、就労は制限されています。例えば、留学中にアルバイトをする場合は「資格外活動許可」が必要です。
しかし、正式に長期的に働くためには、技術・人文知識・国際業務などの就労が認められているビザへ切り替える必要があります。

就労ビザに切り替える際の主な在留資格

留学ビザから切り替え可能な代表的な就労ビザは以下の通りです。

技術・人文知識・国際業務
会社のオフィスワーク、ITエンジニア、通訳・翻訳、営業職など幅広い職種で利用されています。
技能
和食の調理師や自動車整備など、特定の技能を持つ人が取得する資格です。
企業内転勤
海外にある本社から日本法人に転勤する場合に適用されます。

これらのビザのいずれかに切り替えることが一般的ですが、申請内容や職務内容に合った在留資格を選ぶことが重要です。

申請に必要な書類一覧とポイント

在留資格変更許可申請をする際には、以下の書類が必要です。書類の準備が不十分だと申請が遅れたり、不許可の原因にもなり得ます。

書類名	ポイント
在留資格変更許可申請書	入管の公式フォームを正しく記入します。
写真（縦4cm×横3cm）	最近6か月以内に撮影したものを用意します。
パスポート・在留カードのコピー	現状の在留資格を確認するために必要です。
雇用契約書または内定通知書	仕事内容や労働条件が明確に記載されている必要があります。
卒業証明書・成績証明書	学歴や専攻が職務内容に合致していることを示します。
会社の登記簿謄本や決算書	会社の信用力や経営状況を示すために求められます。
申請理由書（任意）	申請の背景や経緯を説明する書類。あると審査に有利です。

申請の流れと審査期間

書類の準備
上記の必要書類をそろえ、不備がないか確認します。

入国管理局へ申請
最寄りの入管事務所に提出します。郵送での申請が可能な場合もあります。

審査期間
通常、申請から許可まで1〜3ヶ月程度かかります。状況によってはこれより長くなることもあります。

許可通知と新しい在留カードの受け取り
許可が下りると、新しい在留資格が反映された在留カードが交付されます。

留学ビザから就労ビザへ切り替える際の注意点

(1) 学歴・職務内容の適合性が重要

入管は、申請者の学歴や専攻、これから就く職務内容が一致しているかを厳しく審査します。
例えば、経済学を専攻した留学生がITエンジニアとして働く場合、説明が必要になることがあります。

(2) 卒業後すぐに申請することが望ましい

卒業から長期間空くと「帰国意思があるのでは？」と判断され、不許可になる可能性があります。
内定が決まったらできるだけ早く申請をしましょう。

(3) 不許可になった場合の対応

不許可となった場合は、理由書を確認し再申請するか、専門家（行政書士）に相談するのがおすすめです。
不許可理由には「書類不備」「説明不足」「職務内容のミスマッチ」などがあります。

よくある質問（FAQ）

Q1. 留学中のアルバイトは申請に影響しますか？
A: 留学中のアルバイトは「資格外活動許可」があれば問題ありません。ビザ変更申請には直接の影響は少ないです。

Q2. 就労ビザの申請は本人でもできますか？
A: 可能ですが、書類準備や説明が複雑な場合も多いため、専門家に依頼すると安心です。

Q3. 申請期間中は働けますか？
A: 申請中でも元の留学ビザでは就労はできません。許可が出るまで待つ必要があります。

留学ビザから就労ビザへの切り替えは、日本での長期的な就労を可能にする重要な手続きです。
申請には正確な書類の準備と適切なタイミングが求められます。
不安な場合は、入管手続きに詳しい行政書士に相談することでスムーズに進められます。

当事務所では愛知県、静岡、岐阜の外国人の方のビザ申請を代理申請します

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